勝負どころを耐え切った太陽王が一歩前進
吉田監督が「多少ブサイクにはなりましたけど」と評するとおり、決して美しい勝利ではなかった。
柏は28分、工藤がCKからのこぼれ球を押し込んで先制する。対する横浜FMは後半に入るとアデミウソンを投入。ボールを持ったときの破壊力が一気に増した。柏は58分、主将の大谷を下げてMF茨田を起用し、布陣も[4-2-3-1]に変更する。「秋野の周辺をウロウロされて苦しかった。早めに(ボランチに)もう一人を置く策を取った」(吉田監督)という修正で、チームの重心はやや後ろに下がった。
ボールを握っても崩し切れない。内容が優勢でも勝ち切れない。それが柏の“持病”となりかけている現象だ。しかし、この試合の展開はいつもと完全に逆だった。後半の柏はシュートが1本のみ。横浜FMにボールを握られ、押し込まれる展開だった。
吉田監督は「誰もあれで良いとは…