勝利への執念をピッチで表現した両チーム
2発のミドル弾がデジャブのように鮮やかに繰り返された。まずは18分の神戸の攻撃。左サイド寄りでレアンドロを起点にボールを動かすと、CB高橋祥がオーバーラップし攻撃に厚みを加える。そこに引き付けられた湘南ディフェンスに対し、中央右寄りのスペースに侵入したのは高橋峻だ。高橋祥からのパスを受けた高橋峻のミドル弾は、ゴールネットを揺らした。すると31分、今度は湘南が魅せる。左サイドで高橋峻との球際の攻防を制した菊池が縦にパス。受けた三竿は中に浮き球のパスを送り、走り込んだのはボランチの永木。神戸の先制弾とよく似た形からゴール右に同点ミドルを叩き込んだ。
2ndステージ初戦を勝利で飾った両チーム。神戸は湘南のハードワークを認識し、球際の攻防で後手に回らないことを原則として試合に臨む。だが、湘南の2度追い、3度追いをルーティンワークのようにこなす走力や、球際に複数人でアタックする連動した白兵戦、さらにこぼれ球への素早い反応を前に神戸は前半、劣勢に陥る。だが後半、…