■湘南ベルマーレ
チームとしてFWを孤立させることなく戦えるか
振り返れば1stステージ第12節で対戦した柏との一戦(0△0)は、湘南にとって前半戦のベストゲームの一つだったと言える。もちろん、勝敗を考えれば引き分けという結果に満足する選手はいない。それでも試合後に、多くの選手が「充実した90分間だった」と答えることができたのは、自分たちの試すべきことをピッチで体現できた証だった。その試合から2カ月半が経ち、両者の戦い方に多少の変化はあれど、指向するサッカーの芯の部分に変わりはない。年間順位でも10位と9位。柏は3連勝中と好調を維持しているが、湘南も決して引くつもりはない。「われわれの良さと柏の良さは違う」(曺貴裁監督)という中で、自分たちの志向するサッカーで難敵を倒したい。
湘南としては…
■柏レイソル
勇気を持って自らを表現し、強みで上回りたい
スコアこそいずれも1-0だが、柏は3連勝中だ。試合の大勢を支配しても結果につながらず「攻め立てても点を取れず、そのまま萎んでいく」(吉田監督)展開の多かった1stステージとはもう違う。柏はギリギリの展開から勝ち点3をもぎ取る勝負強さを見せている。
主将の大谷は「プレーが途切れるたびに、コミュニケーションを取ることが増えた」と好調の要因を口にする。コンパクトな陣形を作り、選手同士の距離を均等にしてスペースを消すゾーンディフェンス自体は、前半戦から…