ヴァイッド・ハリルホジッチ監督就任後、初の国際大会となった2015年東アジアカップ(武漢)も9日が最終日。ここまで1分1敗と予想外の苦戦にあえいでいる日本は最下位脱出をかけてホスト国・中国に挑んだ。
この日の武漢は台風の接近でこれまでにない強風が吹き荒れた。キックオフ時の20時10分の気温は30度を下回ったが、試合前にはスコールのような雨が降るなど気象条件は依然として厳しい。この荒れた天候を味方につけることも重要なテーマだった。
前日にさらなる新戦力テストを示唆していた指揮官は案の定、ここまで起用していないメンバー3人を新たに抜擢した。その顔触れは東口順昭、丹羽大輝、米倉恒貴のガンバ大阪勢。彼らは11日にスルガ銀行カップ・リバープレート(アルゼンチン)戦を控えているが、ハリルホジッチ監督はその日程を考慮することなく、宇佐美貴史を含めた4人をスタメンで送り出した。この日の日本の布陣は4-2-3-1。GK東口、DF(右から)丹羽、森重真人(FC東京)、槙野智章(浦和)、米倉、ボランチ・山口蛍(C大阪)、遠藤航(湘南)、右FW永井謙佑(名古屋)、左FW宇佐美、トップ下・武藤雄樹(浦和)、1トップに川又堅碁(名古屋)という並びだ。米倉が右ではなく左でどのようなプレーをするのか、そして遠藤航がU-22日本代表で担っているボランチで機能できるかが大きな注目点だった。
対する中国は…