準決勝はホーム&アウェイ戦。ただ、ネルシーニョ監督が強調するのは“180分”の戦いだ。J1・2nd第13節(0●2)で鹿島に敗れた神戸は、この試合の前半45分も苦境が続いた。後半45分は、公式戦4連敗中だった神戸から長く消えていたアグレッシブな姿勢がピッチに生まれた。戦う気概を取り戻し、45分にわたり主導権を握っている。鹿島3連戦を“270分”の戦いで捉えれば、まさに神戸にとっての転換点だ。前半戦の“135分”を終えて、残す後半戦も“135分”。その最初の“45分”で神戸は流れを作った。ホームで敗れるという受け入れ難い結果でも、試合後の誰もが前を向いた。
その機運を最高潮にしたのは…