8日のシリア戦(マスカット)3-0で下し、2018年ロシアワールドカップアジア最終予選進出に大きく前進した日本代表。13日の親善試合・イラン戦は来年の最終予選を視野に入れた重要な試金石の一戦。「メンバーの50%を変える」と明言したヴァイッド・ハリルホジッチ監督がどのような陣容で挑むのか。そして南野拓実(ザルツブルク)ら若手がどれだけ未来への可能性を見せてくれるのか…。そこが大いに注目された。
8万人収容のイランサッカーの聖地・アザディスタジアムでのゲームだけに、大観衆が押し寄せると見られたが、試合開始前のスタンドは閑散としていた。イランのカルロス・ケイロス監督も「平日の17時キックオフの試合で集客が厳しい」と語っていたが、最初はサポーターの入りが心配された。が、時間が経つごとに人が増え、やはりアウェームードが強まってきた。ハリルホジッチ監督の「完全アウェーの中で選手を見極めたい」という思惑がどのように転ぶかが注目された。
日本のスタメンは、GK西川周作(浦和)、DF(右から)酒井高徳(HSV)、吉田麻也(サウサンプトン)、森重真人(FC東京)、米倉恒貴(G大阪)、ボランチ・長谷部誠(フランクフルト)、柴崎岳(鹿島)、2列目右が本田圭佑(ミラン)、左が宇佐美貴史(G大阪)、トップ下・香川真司(ドルトムント)、1トップ・武藤嘉紀(マインツ)の4-2-3-1。予想通り、前回からは5人が入れ替わる格好となった。
一方のイランは8日のオマーン戦(マスカット)の先発がベース。守備陣は変更なしで、キャプテン・ティムリアン(ウム・サラル)が控えに回って中盤はエブラヒミ(エステグラル)とエブラヒミ(エステグラル)のコンビ。95年生まれのFWアズムン、96年生まれのボランチ・エザトラヒ(ともにロストフ)の若手コンビも先発出場を果たした。ケイロス監督はホームでの勝利にこだわりつつも、若手テストの要素も盛り込んでメンバーを選んだ。
気温26度、湿度30度と今回の遠征では最も暑い中でキックオフされたこの試合。日本は…