前節・群馬戦(0●2)はコンディション不良で先発から外れた玉田、田代、関口が、先週は戦列に復帰。「状態は良い」と口をそろえた彼らを先発に戻して[4-4-2]とする選択肢もあった中、パウロ・アウトゥオリ監督が選択したのは[4-3-3]の継続だった。前半は楠神の突破と山口の飛び出し以外に攻め手がなく、得点の気配がない。後半に入って判断とパススピードが上がり、相手を翻ろうし始めると64分、田中のクロスからエジミウソンが決定的なシュートを放ったが、これは相手DFがゴールライン上でクリア。C大阪は、田代、玉田、マグノ・クルスを投入して総攻撃に出るが、GK清水を含めた讃岐の牙城を崩せない。86分には田中が2回目の警告で退場となるなど、煮え切らないスコアレスドローとなった。
残り4試合。C大阪はJ1昇格プレーオフも見据えて、攻撃での武器を整理する必要がある。現状の[4-3-3]は、距離感が遠く、サイドに展開しても相手にスライドされ、対応されている。仕事量の多い1トップに配置されているエジミウソンの消化不良感も否めない。玉田の技術と決定力。田代の高さとポストプレー。関口の運動量とフリーラン。彼らの武器を眠らせたままでおくのはもったいない。(小田 尚史)…