「現実主義者」。森保監督は自分自身のアイデンティティーをそう語る。勝敗の受け入れ方はいたってシンプル。「勝ったチームが強い」。サッカーにおいては勝敗だけでなく内容の優劣も評価基準になり得るが、森保監督にとっては「どんな内容でも勝ったチームが強いチーム」である。
この指揮官のアイデンティティーが浸透し、今季の広島はかつてない高みに到達した。鹿島を振り切って2ndステージを優勝し、1stステージを独走した浦和を追い抜いて年間1位でフィニッシュ。『74』もの勝ち点を積み上げ、J1が18チームで競われるようになった05年以降、最多の勝ち点を獲得して歴史に名を刻んだ。
この戦績に驚いているのは…