夢見ていたシーンの中で
--そういった意味では、レッドスター(セルビア)やゲンク(ベルギー)でプレーした経験は大きかったんですね。
「代表でプレーしたときに、自分は海外の選手との対戦に慣れていないと痛感しました。国内リーグでプレーをしていても、全然プレーは変わっていきません。このままではダメだ、大舞台で活躍するためには海外の選手がいるところでのプレーが必要だと感じていました。だから欧州へと渡ったんです。(世界の)トップを目指すのであれば、海外でやらないといけない。いくら国内リーグでやれたとしても、何の評価にもならないし、基準にもならないし、自信にもならない。海外で通用して初めてサッカー選手として“やれた”ということになる。フィジカルコンタクトがキツいところで競り負けず、なおかつ結果を出さないといけないという状況に自分を追い込んだんです」
--実際に向こうのコンタクトはキツかったですか。
「当たりの強さは全然違います。向こうには『自分が活躍する』という強い気持ちを持った選手しかいませんでしたし、その中で競り勝っていくというのが、ものすごく大事なことだと思います」
--そんな海外での一番の思い出は何ですか。
「引退会見でも話しましたが、…