初めてとおした“我”。古都への道に退路なし
「正直、自分が10代のころに思い描いていた未来とは違いました」
クラブの公式HPに掲載された堀米勇輝の移籍についてのコメントの中にある印象的な言葉だ。
09年のU-17W杯(ナイジェリア)でともにレギュラーとして戦った宇佐美貴史(G大阪)、柴崎岳(鹿島)らがJリーグや日本代表で活躍する姿と自分をずっと比べていたはず。ユース年代での立場がそのままプロでも反映されるとは限らないが、そのころの自信や誇りを持ってプロになったものの、甲府でなかなかポジションを獲得できずにもがき続けてきた末の京都への完全移籍の決断。クラブが打診した期限付き移籍ではなく、完全移籍を主張して退路を断った。
「愛媛での感覚を見失った」という趣旨の話をシーズン中にしていた。一昨季J2で…