その努力が快進撃の礎に
10年ぶりとなるリーグ戦7連勝を達成し、驚異的な猛追を見せ続けているG大阪を陰で支え続けるのが最終ラインで奮闘を続ける丹羽である。7連勝中に許した失点はわずか3点で、完封したのは実に5試合。U-21代表でアジア大会を戦い、その後負傷離脱した西野の不在は9月以降最大の懸念材料のはずだったが、丹羽の踏ん張りが毎試合続いている。
今季チームが見せてきた軌跡は、チーム内における丹羽の立ち位置にも似た感がある。
開幕当初はレギュラーを張りながらも、試合中に犯したわずかなミスがしばしば失点につながる不運もあり、定位置はユースの後輩の西野に奪われる恰好に。「試合に出られなくても、チームのためにできることがある」(丹羽)。出場機会の有無にかかわらず、毎日居残りで練習を続け、クラブハウスから帰宅するのもほぼ最後。雌伏の日々にも腐るどころか「自分の足りないところをベンチで考えていた」とプラス思考で過ごしてきた…