Match 試合速報

AFCアジアカップ 準々決勝
1/23(金) 18:30 @ オーストラリア

日本
1
0 前半 1
1 後半 0
0 延前 0
0 延後 0
4 PK 5
試合終了
1
UAE

Column 試合後コラム

[日本代表]MF 20 柴崎岳 悔しさの先にあった手ごたえ

2015/1/26 18:08

 能力が高いことは、誰もが知っている。それでも、日本が窮地に陥る中で、突如ピッチに投入されてはそれまでの流れを一変させ、ゴールまで奪ってしまう。どんな選手にでもできる業ではない。

 あまり、心の表情を表に出さない選手だと聞いていた。実際に今大会の間も、柴崎岳は常に一点を見ながら、日々われわれの前を歩いて行った。先発からは外れているため、取材に答える際もコメントは短くシンプル。この若さで、少し近寄りがたいオーラを放つ泰然ぶりだ。

 練習ではそんな落ち着きだけではなく、ハツラツとした動きを見せていた。クロス練習にしても、パス回しにしても、止める、蹴るという動作は非常にスムーズで柔らかい。遠藤保仁の後継者として周囲から視線を集めるが、パスの受け手の欲しいタイミングと欲しい場所に、寸分狂わず的確にボールを配っていくプレーは、やはり偉大な先輩のそれを彷彿とさせた。

 毎日の練習後の取材ゾーン。必ず初めに出てくるのが若手の植田直通で、その次が柴崎だった。二人とも、寡黙に歩くだけ。『鹿島の選手は雰囲気が似ているね』と、記者陣は話していた。

 しかし、実は柴崎はこのとき、グッと何かを堪えていた。

 UAE戦後。柴崎が口を開いた。口調は冷静。ただし、珍しく長々と言葉を連ねていった…

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