初陣のウルグアイ戦は布陣も戦い方も手探りの中ではあったためか、攻撃の単調さが目に付いた。中盤のアンカーに本職がDFの森重真人が入り、インサイドハーフをバランス感覚に優れる細貝萌と積極的なしかけが持ち味の田中順也で構成したが、ボールを持ってから分かりやすい展開が多く、アタッキングサードでは3トップの打開力に頼らざるを得なかった。
そうした状況をベンチから見守っていた柴崎は「ゲームメーカータイプの選手がいなかった」と振り返り、自身が組み立ての部分で存在価値を示す意欲を掻き立てる試合となった。「効果的な攻撃をさらに構築できるように自分の特徴を出していきたい」と語る柴崎は洗練されたパスのスキルを備えながら、ポゼッションにこだわるより長短のパスや時に速いクサビなど、柔軟なビジョンを持っている。その意味ではアギーレジャパンの中でも中盤に落ち着きとアクセントの両方を与える存在になれるはずだ。
ただ、ウルグアイ戦は…