5日に行われたJ1戦・第27節・柏戦。試合終盤、大雨の日立台に立った背番号29は、猛然と柏の守備陣に襲いかかっていった。「自分の武器が生きる状況だった」(浅野)。ピッチコンディションが味方したことは確かだが、加速力抜群のスピードでゴールへ向かっていくプレーが、柏守備陣へ与えたインパクトは大きかったことだろう。
浅野は今季のブレイク候補筆頭に挙げられていたアタッカーだった。シーズンの幕開けを告げる2月22日の富士ゼロックス・スーパーカップの横浜FM戦でゴールを奪い、明るい未来が待ち受けているかのように見えた。しかし、シーズンに入ると結果を残せず、6月に負傷離脱。リハビリを積んでいる間に皆川が頭角を現し、U-21代表で臨んだアジア大会には広島から同期の野津田が参加。浅野は足踏みを余儀なくされた。
しかし、9月に復帰して全力アピールを再開した浅野の姿は、すぐに森保監督の目にとまる…