なでしこジャパンのレギュラーに新しく定着した有吉佐織が、右SBからチームに勢いをもたらしている。ここまでグループステージ第2戦・カメルーン戦(2○1)を除いた4試合にフル出場している有吉は、初のビッグトーナメントにも物怖じせず、ラウンド16・オランダ戦(2○1)では代表初得点となる巧みなシュートを決めた。続く準々決勝・豪州戦(1○0)でも前半は相手のカウンターを寸断し、後半は攻勢に出る。59分に宮間あやの決定的なシュートを呼び込むクロスでチャンスを作ると、80分にはオーバーラップから体の動きだけでフェイントをかけ、相手ディフェンスラインを崩してシュート。いずれも連係を高める川澄奈穂美からボールを受け、チャンスを作った。豪州のアレン・スタイチッチ監督は、前日会見で要注意人物として有吉の名前を挙げていたが、その猛烈な攻め上がりを止めることはできなかった。
有吉は…