アジア競技大会が韓国・仁川で開幕した。この大会は、アジアオリンピック評議会が主催する国際総合競技大会で、原則4年ごとに開催されている。1951年にインド・ニューデリーで第1回夏季大会が行われ、今年で17回を数える。別名、アジア地域のオリンピック。サッカー競技は男女ともに前回大会(10年、中国・広州)で初優勝を遂げており、連覇を狙う。
試合を動かした43分の先制点
強調されるまでもなく、初戦の大切さは選手たちも分かっていた。自然と慎重に試合へ入ることになり、「みんな緊張していた」(鈴木武蔵)こともあって、序盤は簡単にボールを失うシーンが目立つ展開に。クウェートとはほぼ互角の攻防となっていた。
日本ベンチはスコアレスでハーフタイムを迎えることを自然と覚悟する展開だったが、一つのゴールが試合を動かした。43分、原川力のフィードから抜け出したのはボランチの相棒である大島僚太。流れるようなボールタッチでシュートを沈め、1-0。日本は値千金と言える先制点を手に入れた。
こうなると、試合のポイントは次の1点。特に後半立ち上がりがポイントになる流れだったが、まさにその立ち上がりに大きな追加点が生まれる…