リーグ戦、そしてナビスコカップ準決勝の2戦と続く柏と広島の3連戦。その初戦は、あいにくの激しい雨の中で行われた。ピッチには、水たまりがいくつもできるような状況。台風による風の影響はほとんど見られなかったが、ショートパスをメインに戦ってきた両チームにとって、互いのサッカーがしにくいコンディションになったことは間違いない。
そうした中で、はっきりと割り切った姿勢を見せたのが広島だった。ボールを持った選手が前を向くと、シンプルにディフェンスラインの裏などに縦パスを入れ、リスクを回避しようとする。6分には、清水からのロングボールが柏の最終ラインの裏で止まり、飛び出したGKやDFより先に反応した佐藤が、決定的なシュートを放った。
一方、…