あてにならぬ「勢い」。山形、積み重ねてきたモノを胸に次のステージへ
「もしかしたらみなさん、私たちが少しほっとしてゲームに来るのではないかと思っていたかもしれませんが…」。試合後の会見の席、前節でJ2残留を決めたばかりの東京V・冨樫監督はそう切り出すと、次のように続けた。「未来を変えるためにも今日のゲームというのは非常に重要になると思っていた」
J1昇格プレーオフ進出を懸け士気高い山形から、9分に南のゴールで先制。直後に追い付かれたが、主導権を握っていた87分、いずれも途中出場の高木のクロス、北脇のシュートで決勝点を挙げた。押される時間や、安易にカウンターを受けるケースもあったが最後まで粘り強く対応。シュート数では倍以上の差を付けられたものの、終盤はボールも人も前をめざし、…