どれだけ攻め込まれてもゴールを許さない
この試合唯一にして決勝点となるゴールは58分に生まれた。左SBで先発出場した奈良輪は利き足の右足にボールを持ち替えてアーリークロスを送る。新潟ゴール前でレオ・シルバが頭に触れたボールは勢いを殺さないままファーサイドで待つ伊藤の目の前に流れてきた。伊藤の右足によってもたらされたゴールで、横浜FMは勝利に一歩近付いた。
すると反撃に出る新潟の攻撃は勢いを増す。伊藤のゴール以前から横浜FMを攻め立てていたが、1点のビハインドを背負ったことでさらに前がかりになった。ピッチをワイドに使う展開から、際どいシュートがホームチームのゴールを襲う。放ったシュート数18本は横浜FMの11本を上回り、特に後半はほとんどの時間でゲームの主導権を握った。
ただし、…