アギーレの[4-3-3]を咀嚼した代表選手。前線の流動性で圧倒
数あるチャンスを生かせず、終わってみれば1点止まり。終盤にかけては相手のセットプレー攻勢もあり、実況付きのTV画面を見ていた人は、ヒヤヒヤとした展開に映ったかもしれない。
しかし、ピッチにはイラクに一泡吹かせられる空気は、正直流れてはいなかった。本田圭佑が決めたPKでの1点のリードは、サッカーにおいてはもちろん心許ない。それでも、終わってみれば日本は危なげなく、しっかりと力の差を見せ付けての勝利だった。最少得点差という結果論だけで不安を煽ることは、この試合に関しては無用である。
アギーレジャパンが発足されて以降、継続されているシステムである[4-3-3]。サイドに広く選手が開き、また中盤も3人で担うため、各ポジション間の距離が拡大しやすく、密な連係でプレーすることが得意な日本に難しい布陣という見方は存在した。
この試合の日本は……