■千両役者・宇佐美の一撃。その後はカウンターで試合をコントロール
千両役者の一撃が、今年3度目の1万4千人を超える満員のBMWスタジアム平塚で、喜ぶアウェイスタンドと静まるホームスタンドのコントラストを作り出した。
G大阪が湘南の動きに対応を見せ始めた26分に試合は動く。ショートCKの流れから米倉がシュートを放つと、そのこぼれ球に反応したのはエース宇佐美。「CKからの流れで動き直しを繰り返していたからこそ、あそこにいられた」。ゴールへの意識、ボールへの嗅覚、ボールを引き寄せる動きの質。そのすべてがゴールを奪うために逆算された動き。「単にこぼれ球を押し込んだプレーだとは思っていない」。さらなる成長を続ける22歳の、偶然ではなく必然のポジショニングが、決勝ゴールを呼び込んだ。
立ち上がりのG大阪は、…