逃げ切り失敗。最高の流れを自分たちで台無しに
カシマスタジアムに集った多くの人が望んだ久しぶりのホームでの勝利は、またも果たすことができなかった。それを阻んだのは自分たちだった。
前半は素晴らしい内容だった。鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は「非常に良い前半、45分間ほとんどすべてを支配した」と自賛。広島の森保監督も「耐える時間が長くてピンチも多かった」と認める。しかし、広島は最後の局面で自由を許さず、ゴールを明け渡さない。それが後半につながった。
後半早々、山本が肉離れでピッチを離れると流れが一変。鹿島の最終ラインがバタつき始め51分、バックパスを受けたGK曽ケ端が佐藤にボールを奪われる凡ミスで失点。これにより試合の流れは広島に大きく傾いた。
さらに攻撃の勢いを増す広島。しかし、ゴール前を固めた前半とは違うオープンな展開は、鹿島の速攻を…