5得点はグリスタでの最多得点。栃木が群馬との北関東ダービーで歴史的大勝を果たし、7試合ぶりの白星をつかんだ。先手を取ったのは球際の速さや激しさで勝る栃木。11分に左サイドを突破した松村からパスを受けた中美が先制ゴールを奪えば、34分にはゴール前で阪野がロングボールを収めると小野寺につなげて追加点を奪った。
序盤から両者の狙いはロングボールを入れたあとのセカンドボール奪取だったが、明暗はそこで別れた。栃木は前線で阪野が「自分がロングボールの起点になれたのであとはゴールだけだと思った」と言うように相手CBに完勝。阪野を起点に次々と人が追い越す攻撃を繰り出した。群馬の服部監督は「CBが1対1で突破されたり、起点を作られたり、その弱さがスコアに出た。ならば前から奪いに行ってロングボールを蹴らせたくなかったが修正できなかった」と振り返った。
一方、栃木は相手のロングボールにCBハン・ヒフンが持ち前の強さを押し出した。紅白戦でもほぼ組んだことがないCB中野と「とにかく話し合って互いをカバーすること」(中野)を意識しながら…