勝敗を分ける要素はいくつかあったはずだが、その中で特に印象に残ったのが、“反応”と“出し手と受け手のタイミング”だった。
北九州の柱谷監督は勝因の一つに、セカンドボールに対する、あるいは攻守におけるサポート意識や相手の速攻に対する“反応”が良かったことを挙げた。これは前節・水戸戦(2○1)で出た課題の一つで、熊本戦を前にした練習中に指揮官が何度も声に出していた言葉でもある。“良い反応”を違う言葉で表するなら、“高い集中力を保つ”や“アラート(警戒)な状態を継続する”というところか。それを1週間、選手に意識させた成果がこの日のピッチ上にきっちりと表れた。
そしてもう一つ、ポゼッションの質をより高めて効果的に相手ゴールに迫るためのポイントとして柱谷監督が日々言い続けてきたのが、「出し手と受け手のタイミングを合わせること」だった。
この二つの…