悪癖再発。柔軟性なき攻撃に終始し痛恨のドロー
いまや、代表戦が始まる直前のスタジアムの雰囲気は、お祭り同然である。シンガポール戦前も選手紹介のたびに黄色い声援が飛んだ。しかし試合後は、その空気は一変した。まばらな拍手はあったが、それをかき消すようなブーイングが飛ぶ。無理もないだろう。大切なW杯予選の初戦、日本はホーム・埼玉スタジアムでシンガポール相手にまさかの引き分け。23本のシュートを浴びせたが、集まった約5万7千人の観客が沸く瞬間は訪れなかった。
「(ブーイングは)仕方ない。むしろやさしいぐらい。サンシーロ(ミランのホーム)ではこの50倍ぐらいのブーイングが浴びせられるので」。そう気丈に話したのは本田圭佑だ。結果には…