序盤は相手の出方を窺い、ロジカルに攻略して3ゴール
大宮が様子見のような形で試合に入ったことで、横浜FCにとって付け入るスキがないわけではなかった。序盤はターゲットとなる大久保を大宮の左SB和田のところに当てて起点を作ることに成功し、22分にはその形から右サイドを小野瀬が抜け出してクロス、大宮最終ラインの連係ミスも重なって松下が決定的なシュートを放った。しかし、終わってみれば横浜FCの決定機はこの一度きりだった。
「相手がどういうふうに来るかを探りながらやっていた」(渋谷監督)。結果として一つの決定機を与えることになったものの、大宮は相手の出方を踏まえた上で徐々にアジャストしていった。27分に生まれた横谷の先制点は、そうした“リサーチ”の成果がダイレクトに結果につながった。「相手選手はアキ(家長)を見過ぎる部分があったので、うまいこと間に立ってもらおうと意識していた」(横谷)。家長にボールが入った時点で横浜FCの陣形は崩れ、自由を得た横谷が余裕を持ってミドルを突き刺した。
後半になり、…