これぞ王者の風格。優勝決定後の試合で新潟に完勝
これが“王者”の強さなのだろう。ペトロヴィッチ監督をはじめ多くの選手が話していた「優勝したあとの試合の難しさ」を感じさせることもなく、浦和がいつもどおりの戦いで1stステージを締めた。
ラクな試合だったかと言われれば、それほどでもなかった。特に序盤は新潟のハイプレッシャーに押し込まれて劣勢に立たされた。ただ、チームに焦りはなかった。「今日の試合だけじゃなくてそういう試合はこれまでもあったし、そこでどれだけ我慢できるかが今年は大事」。阿部がそう話すように、1stステージを制した大きな要因の一つである“我慢”。それをこの試合でも遂行し、少しずつペースをたぐり寄せる。そして梅崎が獲得したPKを興梠が決めて21分に先制すると、ボールを支配してじっくり回しながらよりペースをつかんだ。さらに1トップ2シャドーに柏木が絡みながら連動した攻撃でチャンスを作っていくと、…