横浜FCの勝因は、状況に応じて柔軟な変化を見せた戦術面での多様性
90分の中でめまぐるしく変わる状況に対して、自分たちの“型”を明確に持ちながらも、それをさらに柔軟に変化させられるチームが勝利に近付く。最終的に“千両役者”の一撃により、勝敗が決することとなったが、先発平均年齢28.9歳の横浜FCが、監督交代後3試合目の水戸よりも戦術面での多様性を発揮したことが勝因だったと言える。
前半は「水戸のプレッシャーが速くて戸惑った」と横浜FCの内田が振り返るように、“縦”を強く意識したサッカーで水戸が攻め込む時間が続いた。しかし、横浜FCは4トップ気味にして、水戸の最終ラインに厳しくプレスを掛けてボランチに入るボールを遮断。そして、蹴らせたロングボールをはね返しながら試合を落ち着かせていった。
「徐々に水戸のプレッシャーに慣れていった」(内田)横浜FCが大きく流れを引き寄せたのが68分。ボランチの…