形になり始めた「全員攻撃・全員守備」
C大阪は6月にフォルランとカカウというビッグネーム二人がチームを去ったが、デメリットばかりではなく、プラスに作用する要素もある。攻撃ではパスワークの質が高まり、連動性が増した。守備では奪われたあとの切り替えの質が上がり、最終ラインにかかる負担が減った。第15節の熊本戦(0△0)以降、少しずつ内容を高めながら迎えた今節。C大阪は、前からさほど奪いに来ない栃木に対して前半からボールを握ると、パウロ・アウトゥオリ監督が狙いとする「幅と深さ」を作って攻め込む。20分と22分、単発的に栃木に際どいシュートを打たれるも、キム・ジンヒョンの好セーブでしのぐと、以降の時間帯は完全にペースを握った。44分には、…