甘くはなかった。群馬は2 0 分に野崎がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。それを野崎自らがきっちりと決めて先制に成功する。早い時間帯に先制点を奪った群馬だったが、その後は受け身となり熊本に試合の主導権を譲ってしまう。「熊本の2トップはポストプレーが強く、全体的にラインが下がってしまった」(松下)。
失点は警戒していたセットプレーからだった。34分、左サイドでFKを与えると、意図的にタイミングをズラした高速クロスを放り込まれる。不意を突かれた群馬は対応が遅れ、クロスのはね返りを巻に押し込まれてしまう。「落ち着いて決めることができた。狙っていた形からのゴールだった」(巻)。同点に追い付かれた群馬は、リズムを取り戻せないまま1-1でハーフタイムへ突入した。
服部監督が「絶対に…