こだわった完封勝利。いざ、浦和との決戦へ
3分に松本のDF飯田がスライディングでクリアしようとしたボールがゴールマウスに吸い込まれていく。6分には岩間のクリアミスが再びゴールマウスに吸い込まれた。松本にとって不運な立ち上がりとなったが、広島の勢いに呑み込まれたと言ったほうが正しいだろう。ミキッチに代わって8試合ぶりに先発した清水が果敢に右サイドを突破して飯田のオウンゴールを誘発。この失点による動揺からか、3分後のCKではこぼれ球にエリア内で誰も反応できず岩間のオウンゴールにつながった。「われわれの力を最大限に発揮できるように」(反町監督)メンバーを組んだが、松本は試合の入り方に失敗した。
J1で8年ぶり5度目となる1試合で二つのオウンゴール。これによって試合開始早々にリードを得た広島は、アドバンテージを生かして試合を展開し、ゴールを重ねっていった。19分には自陣でボールを奪うと松本の帰陣よりも速く分厚いカウンターをしかけて3点目を挙げる。「中だるみした時間帯が長かったので、…