■川崎フロンターレ
離脱者続出。満身創痍でクラシコに臨む
「追われる側はプレッシャーになると思うし、追い続けていきたい」(實藤)。前節、2位の鳥栖と3位の鹿島がともに敗れ、川崎Fが2位に浮上。しかし、浦和との勝ち点差は依然として『4』。直接対決はすでに終えているだけに現時点で川崎Fに自力での優勝の可能性はない。勝ち点3をしっかりと積み上げ、浦和がつまずくのを待つしかない。冒頭の實藤の言葉どおり、追われる側には常にプレッシャーがつきまとう。勝ち続けることで浦和にプレッシャーを掛け続けたい。
その中で迎える多摩川クラシコ。前回対戦(第4節)では4-0と大勝し、開幕3試合勝利のなかった川崎Fが勢いに乗るきっかけとなった。今回も勝利し、終盤への“勢い”につなげたい。…
■FC東京
生まれ変わった姿で勝利を目指す
約半年前の多摩川クラシコは、チームの成熟度の差がそのまま結果に表れた。3年目を迎える風間体制の川崎Fに、今季からフィッカデンティ新体制となったFC東京は完全に呑み込まれ大敗。青赤を身にまとい味の素スタジアムに詰めかけた人々は、苦虫を噛み潰す思いしかできなかった。
川崎Fは、自分たちのスタイルへの自信に満ちあふれたチームだ。風間監督のサッカー理論が浸透するには少々時間も要したが、いまではどの選手もその考えを咀嚼。アバウトなプレーの連続ではなく、精度と確率をどんどん上げていくそのサッカーは、完成度が上がれば上がるほど相手の脅威になっている。…