■サンフレッチェ広島
広島、今季42試合目の公式戦。離脱者は多くもチームで戦う
リーグ戦は終盤を迎えて8位という中位に甘んじ、三連覇は現実的に遠のいている。昨季はファイナルで涙を呑んだ天皇杯は、ラウンド16でG大阪に敗れた。しかし、「われわれにはタイトルを獲れる力がある」と森保監督はまったく自信を失っておらず、「力を示していこう」と選手たちに語りかけている。もちろん、選手たちも同じだ。過去2年間タイトルを獲得してきただけに、「三つ目の星を付けること」(佐藤)を今季の目標にして戦ってきた。誰の口からもタイトルへの思いが自然と口を突く。新加入選手たちも、「タイトルを獲るために広島に来た」(柏)のだ。準々決勝で浦和との激闘を制して勝ち上がったナビスコカップ。ここで敗退するわけにはいかない。
しかし、…
■柏レイソル
ネルシーニョ監督と目指すタイトル。まずはアウェイで耐え切ること
広島との3連戦の初戦である、5日に行われたJ1第27節は、台風の影響による激しい雨の中で行われ、柏は日立台でスコアレスドロー。本来であれば、残りの2戦に向けた試金石としたかったが、多くの選手が「参考にならない」と口にした。ピッチに水たまりがいくつもできるような状況で、「どう見てもあの試合は広島のサッカーではなかった」(橋本)からである。今回はリーグ戦からナビスコカップへと大会が変わり、舞台もEスタに移る。互いに今度は、“サッカーのできる状況”で向き合いたい。
カップ戦の準決勝となる。「Jリーグの1試合とはまた違う。(180分の)2試合を1試合としたら前半で、…