■サガン鳥栖
リアクションではなく、自分たちからアクションを
やはり、鳥栖は前への意識を重視すべきだろう。前節、横浜FMに勝利し、上位戦線に踏みとどまった。そしてこの試合は吉田監督就任後、初の完封試合ともなった。鳥栖らしく守備からアグレッシブに行くアプローチが奏功した。吉田監督も「選手たちが風を利用してしっかりアプローチに行こうという話をしていたみたいなので、その状況判断が良かった」と手ごたえを語った。「最近はリアクションになってしまうことが多かったが、自分たちからアクションできたのは良かった」と水沼。持ち味を再認識できたという意味でも価値ある勝利だった。ただ、問題はそれを継続できるか。「続けないといけない。最近はそれができたり、できなかったりになってしまっているのでまずはベースをしっかり出すことが大事」と藤田も語る。…
■セレッソ大阪
天皇杯でショッキングな敗戦。桜の底力が試される
15日に行われた天皇杯準々決勝は、J2の千葉相手に力負けするショッキングな内容となった。この試合に向けてコンディションを高めていたフォルランとカカウの2トップはシュートすら打てず、チームとしても終盤のパワープレーは不発。試合終了間際には、老獪なボール回しで時間を消費させられた。どちらがJ1クラブか分からぬ試合展開に、試合後のキンチョウスタジアムは大ブーイングに包まれた。メインスタンドからは、「いまのままでは、J2でも勝たれへんぞ」という辛辣な野次も飛んだ。J1第27節の清水戦(0●3)に続き、沈痛な面持ちでミックスゾーンに現れた選手たちだが、これでやるべきことはハッキリした。…