上位対決。ACLへの道だけは譲れない

■鹿島アントラーズ
植田、出場停止。青木のビルドアップに期待
　3週間ぶりとなるリーグ戦の再開に備え多くのチームが練習試合を行った中、鹿島はいつもどおり対外試合を行わずにこの期間を過ごした。ただし、再開明けの試合はいつも試合勘がなく出足が悪い。少なからず不安は募るが、選手たちもそのことを強く自覚していた。微かな望みを残す優勝を目指すためだけでなく、順位の近い川崎F、鳥栖との対戦を残すため3位のポジションを維持するためにも3連勝が必要だ。
　今節はCBの植田が累積警告により出場停止。代わりには「そのつもりで準備している」と話す青木が入ることが予想される。青木には守備面だけでなく落ち着いたビルドアップに期待したい。このところ組み立ての場面でパスをつなげず、ダヴィのいない前線にロングボールを蹴ることが増えていただけに、…

■川崎フロンターレ
再びアジアの舞台に立つために
「良い準備ができたんじゃないかと思う」。前節・清水戦で右足を痛めて別メニューに励む中村は、外から見たチームの状態をこう語る。「連敗が続いたときの雰囲気は良くなかったけど、ここにきて持ち直せた」とは西部。甲府と清水に連敗を喫し、優勝が絶たれた中で迎えた3週間の中断期間。「お互いの距離感などを確認できたし、この中断期間は個人的にもうまく過ごせた」（登里）と良い意味でチームはリセットできたようだ。
　ただ、良いニュースばかりではない。先日行われた日本代表の合宿中に小林が負傷離脱し、今季の復帰が難しい状況になった。それに加えて清水戦で負傷した中村も今節は出場を見送り、来週のホーム最終節・広島戦に備える予定である。今季の川崎Fを支えてきた二つのピースを欠く中、

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