■アルビレックス新潟
身に付けたサッカーを体現せよ。もどかしさを払しょくする最終節
今季の成績をどう捉えるべきなのか。
昨季を7位で終えた新潟は今季、ACL出場圏を目標に掲げて柳下体制3年目のスタートを切った。シーズン序盤こそ上位に食らい付いていたが、中盤以降は失速。そのあとは白と黒をほぼ交互に並べながら中位を維持してきた。ポゼッション率を高めゲームを優位に進めつつも、決定機を外して逆にカウンターを受けて沈むケースも目立ち、内容と結果が伴わないことに、もどかしさが生じている。だが、今季ポゼッション型へと変貌を遂げたチームに力が付いてきていることは確か。この最終節・柏戦は、それをホーム・ビッグスワンで証明する必要がある。
シーズン終盤を迎えて、先発メンバーに変化が生じている。日本代表にも選出された松原が先発から外れ、…
■柏レイソル
けが人続出も、まずは新潟に勝つ。鳥栖を越えて4位浮上へ
勝ち点57の5位・柏にとって、ACLへの出場権を懸けた最終節となる。3位の鹿島が敗れて柏が勝った場合、勝ち点は『60』で並ぶが、得失点差が『20』あるため、現実的に鹿島を越えるのは難しい。基本的には、G大阪が天皇杯を制覇すると信じ、同勝ち点で並び、得失点差1で一つ上に位置する鳥栖と入れ代わっての4位を狙う形になる。今節、鳥栖の対戦相手は鹿島。仮に柏が新潟に敗れても、鳥栖が鹿島に大敗すれば順位が入れ替わる可能性はある。だが、可能性をより大きくするためには、勝ち点3を取っておきたい。求められるのは7連勝だ。
今季最終節に向け万全の体制で臨みたいところだが、またもやけが人が続出。増嶋は治療を試みているが回復状況が思わしくなく、前節・清水戦(3○1)の先発メンバーでは、…