■清水エスパルス
神頼みではない。次は自力で残留を決める
「サッカーの神様が『まだJ1でやれよ』と言ってくれているのだと思う」(大榎監督)。
前節・柏戦で1-3と完敗を喫したあと、チームは深い闇に包まれたが、残留を争う大宮が後半ロスタイムに失点し敗戦。これで光が見えてきた。今節、清水は勝ち点1以上を取れば残留が決まる。
だが、それでチームの問題が帳消しになったわけではない。柏戦ではボールへのプレッシャーが甘くなり、失点を積み重ねていった。「自分たちが『ブロックを作ってスタート』というと、なぜかボールに行かなくなる」と大榎監督も頭を抱える。今週の練習でも、「もっとボールに行け!」と声を荒げるなど、…
■ヴァンフォーレ甲府
指揮官は“不用意な攻撃”の排除に勝機を見る
6戦無敗の良い流れで最終節を迎える甲府だが、清水にはこれまでリーグ戦未勝利。城福監督が率いた直近の2シーズンも、0勝3敗に終わっている。それぞれの試合内容は決して悪くなかったのだが、城福監督は「必ず理由がある」と言い切る。
指揮官は「勝ってない相手でも『やれそうだ』という感じが、不用意な攻撃につながる。そこで点を奪われている」という精神的な“落とし穴”を指摘する。選手にはどうしても、勝てていないことへの過剰な意識がある。“行ける”という手ごたえが、逆に守備から入るスタイルのバランスを崩してしまっている。そこが過去の清水戦から得た教訓だ。
要はいつもどおりのサッカーをするということだ。城福監督も…