大久保嘉人、2年連続の得点王なるか

■ヴィッセル神戸
この試合は“集大成”であり“通過点”
　昨季の最終節・熊本戦（3○0）は感動的だった。主将を務めた河本の先制弾、若き司令塔・森岡の追加点、そして引退を表明していた吉田孝行の現役ラストゴール。一方で、一昨季は最悪だった。広島に敗れJ2降格が決まった。悲喜こもごもの最終節は、神戸にとって忘れ得ぬシチュエーションだ。ただ今季は、「プレッシャーはないはず」と主将の相馬。「今季やろうとしたサッカーに逃げずにチャレンジできるか」とテーマを定める。運動量をベースにしたポゼッションとハードな守備こそ、神戸が33試合で積み重ねた「次につながる」（相馬）財産に他ならない。
　第31節・鳥栖戦以降の連敗中、…

■川崎フロンターレ
車屋が再び先発。小林復帰の可能性も
　川崎Fは最終節に勝利を収めても、順位を上げることができない。一方で神戸は今節の結果次第ではクラブ史上最高の8位に浮上する可能性を残している。そういう意味でもモチベーションの差は表れるかもしれない。しかし、「サッカーは技術でやるモノ」という風間監督のこの言葉を証明する一戦にしたいところだ。
　川崎Fにとっての最大の注目点は大久保の2年連続得点王だ。「（大久保）嘉人が点を取って、チームが6位で終わることができればいい」（西部）、「嘉人さんに得点王を獲ってほしい」（大島）とチームも大久保の2年連続の得点王を後押しする構えだ。とは言え、…