■浦和レッズ
タイトルを狙うチームの地力を見せ付けよ
浦和がホームに初めて松本を迎える。天皇杯以外の公式戦での対戦はない。昇格チームを相手にする今節のテーマは、自分たちの力を発揮することだ。 反町監督といえば、いわゆる強者を前にした際、相手を徹底的に分析・研究し、敵の武器をつぶして弱点を突いてくる戦術家で知られる。一方で浦和は12年以降のミハイロ・ペトロヴィッチ体制において、一昨季までよりは昨季、昨季よりは今季と相手の対策を講じる傾向が強くなってはいるものの、それはあくまで結果を出すための施策。ベースとなるのは“自分たちのサッカーを貫くこと”だ。
槙野は言う。「鳥栖が昇格1年目のとき、最初からロングボールを蹴って、競って、セカンドボールを狙ってきた。(そこで自分たちも)それと同じようなやり方になって失敗した」。12年のJ1第17節、…
■松本山雅FC
この舞台に立つ。望んでいたのは自分たち
タイトル奪取を至上命令として今季に臨む浦和は、紛うことなきビッグクラブだ。一方、J1リーグ新参者の松本が今季掲げる目標は、「トップ15」。背伸びをすることなく、まずは目の前の試合に全力で挑む、プロビンチアだ。
リーグ戦とカップ戦の違いはあれど、公式戦2戦負けなしとようやくリズムに乗ってきた松本にとって、浦和はあまりにも大き過ぎる相手だ。しかも、アウェイでの一戦となる。どう考えても苦戦は必至。しかし、プロビンチアがビッグクラブに抗えないわけではない。やれることは限られるだけに、チーム一丸となっての守備での頑張りは欠かせない。浦和に気持ち良くつながせず、一度かわされても2度追い、2度かわされても3度追うほどの粘り腰で、相手をいら立たせる展開に持ち込めれば、自然と松本側にリズムが生まれてくるだろう。
松本からも…