■浦和レッズ
見え始めた1トップ2シャドーの組み合わせ
「ACLはダメだったけど、リーグ戦は結果を残せている。まずはそれを考える」(柏木)。もちろん、ACL敗退における反省は十分にする必要がある。ただ、悔やんだところでチャンスが復活するわけでもない。柏木の言葉のように、ACLで敗退したことで後ろ向きになるのではなく、リーグ戦で結果を残せていることを前向きに捉えて次に向かいたい。
ACLの敗退によりかすんでしまった印象は拭えないが、前節の横浜FM戦(2◯1)は今季の中でも、最も内容を伴って勝利できた試合だった。これまでは公式戦12試合のすべてで選手が入れ替わってきたが、それは1トップ2シャドーが全試合で入れ替わっていたから。今節は今季リーグ戦で初めて、ズラタン、梅崎、武藤の1トップ2シャドーで2試合続けて臨むことになりそうだ。
今季の浦和が…
■名古屋グランパス
好調の布陣で“能動的なミラーゲーム”
相手に合わせるわけではない。これまでは独特な戦い方をする浦和と広島を苦手としてきた名古屋だが、いまは違う。矢田は「真っ向からぶつかれる。今まではどちらかと言えば、(システムを)相手に合わせていた感もあったが、いまは同じ土俵」と“能動的なミラーゲーム”に胸をはずませた。
チーム状況が一気に好転している。その要因こそ、守備の安定を狙いとした[3-4-2-1]への布陣変更。5バック気味に構えながら、攻撃に切り変わった瞬間にパワーを発揮する戦い方は傍目にもハードで、浦和のそれとは成熟度も狙いも異なるが、第5節で広島を相手に完全勝利(2○0)。名古屋は名古屋のやり方でその後も清水(3◯1)、横浜FM(1◯0)に勝利し、公式戦3連勝を果たした。
この3試合は…