■FC東京
湿りがちな攻撃力を発揮して、ホームで悪い印象を払拭したい
意気込んで臨んだ一戦だっただけに、そのリバウンドは決して小さなモノではなかった。「浦和戦のダメージはある。サポーターの応援も伝わってきた。だからこそ本当に悔しい」(東)。J1・1st第12節浦和戦。首位攻防戦と注目を集めたその試合で、FC東京は1-4で大敗を喫した。監督、選手たちの口からこぞって「浦和は強かった」と出てきたほどの完敗劇。念願のタイトル獲得を目指してここまで戦ってきたチームは、一つの山場で谷底に突き落とされた。
ナビスコカップ第5節・甲府戦。現在A組のトップを走るFC東京は、この勢いで予選リーグ突破を決めたい。もちろんこの大会を勝ち進むための算段も大切だが、同時に今回はチームのリバウンドメンタリティーも試されている。大会が違うとはいえ、リーグ戦で浦和相手にコテンパンに叩かれた直後のホームゲーム。立て続けに低調な試合はできない。
週明けの練習では、…
■ヴァンフォーレ甲府
甲府の未来のためにも若手の台頭は必要不可欠
16日に行われた明治安田J1・1st第12節・山形戦(2○0)に勝利したもののリーグ戦は依然最下位。ナビスコカップでもグループB最下位で予選リーグ突破が難しい状況にある。ただ、あとがない状況だけに思い切った戦いができるという見方もできる。
GMと兼任の佐久間新監督は、「非常に難しいが、残留争いと世代交代を同時にやらないといけない。ベテランに頼って残留しても来季はもっと厳しい。若い選手が出てくることを大切にしたい」という趣旨の話をしており、今節チャンスを与えられる若手の活躍は今後を考えても必要不可欠。伊東、下田の“伊豆半島コンビ”に、甲府アカデミーの期待の星・堀米、FWからウイングバックへのコンバートで可能性が広がった松本が、どれだけ積極なプレーを見せられるか注目したい。また同時に攻守の切り替え、カバーなど“責任を持ったプレー”ができるかも重要になる。具体的にはスピードとテクニックを兼備する伊東や直線的なスピードで圧倒できる松本がF…