■川崎フロンターレ
自分たちが主体となって焦れずにやり続ける
この中断期間で、連戦中には整えることが簡単ではなかった多くの選手のコンディションが上向きになった。腰痛を発症していた角田や、前節の湘南戦の直前に筋肉系のトラブルで離脱を強いられたレナトがピッチへ帰還。そして、中村も中断期の1週間は「体を戻すため」にあえて全体練習を回避し、今週になって合流。「ゴールへ向かう姿勢を強める」(船山)ことやクロス精度の向上を図った中、主力が複数人不在だったことは残念だが、「このサッカーはコンディションが重要」と中村が強く口にしていたように、現状を考えればこれが最良の選択だ。ただし、これを実証するモノは今節の勝利以外にない。
対峙する松本は…
■松本山雅FC
相手のイヤがる展開に持ち込みスキを突きたい
リーグ戦3連敗中。勝利に飢える松本が、今節で勝ち点を得るために必要なことは何か――。やはり、失点を最少にとどめることだろう。しかし、リーグ随一のアタッカー陣を誇る川崎Fが相手だ。小林は負傷で戦線離脱中とはいえ、レナトの復帰が濃厚。大久保、杉本、船山もそろって調子は上向き傾向で、「7:3くらいでボールを持たれるかもしれない」とは反町監督の弁。だからこそボールを持たれると割り切りながら、時計の針を進めなければいけない。必然的に冷や汗をかく時間は長くなるだろうが、ディフェンスに人数をかけてスペースを少しでも埋め、川崎Fのイヤがる展開に持ち込みたい。もちろん90分間集中を切らさないことは絶対条件となる。
守備面で耐えしのげば、あとは…