■横浜Fマリノス
残り2試合は勝ち点4を取り戻す戦い
4勝2分と最近のリーグ戦6試合負けなしだが、直近の2試合はリードしている展開にもかかわらずセットプレーから失点してドローに持ち込まれている。多くの選手は「ガンバ戦と甲府戦で勝ち点4を失った」(三門)という見方をしている。したがって1stステージ残り2試合は、失ってしまった勝ち点を取り戻すための戦いと言い換えることもできる。
まずはセットプレーの守備で持ち前の堅さを取り戻したい。2週間の中断期間のテーマとしてエリク・モンバエルツ監督は「セットプレーで失点しないこと」を挙げ、13日に行ったFC東京との練習試合でもセットプレーの守備に重点を置いて戦った。G大阪戦ではFKから、甲府戦ではCKからそれぞれ失点しているが、ディフェンスリーダーの中澤は「セットプレーから失点したことを気にし過ぎないことが大事」とあえて忘れるべきだと強調した。マンツーマンで守る際の集中力を高める作業は必要だが、失敗を恐れ過ぎては悪循環になりかねない。自陣で不用意にセットプレーを与えることだけは避けたい。
そのためにも攻撃の時間を長くして、相手陣内での…
■鹿島アントラーズ
“チームのために”という姿勢を取り戻す
鹿島はこの中断期間で栃木ウーヴァFC、流通経済大との練習試合を組み、再開に備えてきた。両試合とも3-0、4-0と完封勝利を飾り、スコアの面では課題である守備に改善を見ることもできるかもしれないが、実際は違った。
先週末、控え組中心で臨んだ栃木U戦は見るべき場面が少なく、今週に入って監督の雷が落ちる事態に。その後の流通経済大との試合では、ある程度の質は保ったものの、ゴールマウスを預かる佐藤は「監督に怒られてスイッチが入るようでは足りない。もっと選手も危機感をもってやらないと」と、神妙な顔つきでチームの状況を捉えていた。
そのままの雰囲気で試合を迎えるかと思われたが鹿島の血がそれを許さなかった。17日の練習では雰囲気が一変。別メニューが続いていたジネイや金崎、土居らも戻ってきたことなど、さまざまな…