■横浜Fマリノス
1stステージの延長線上。セットプレーの守備は早急に改善したい課題
1stステージの6位という結果についてエリク・モンバエルツ監督は「内容は悪くなかった。でも、もっと良くすることができる」と力強い口調で話す。質の向上を目指すと同時に、優勝争いに絡むことが横浜FMにとっての2ndステージのテーマになる。
しかしながら1stステージ終了からわずか2週間後に開幕するため、大幅なテコ入れは難しい。中断期間中は精神面のリフレッシュを目的に5連休をもうけ、その後は2度の2部練習などフィジカルトレーニングに時間を割いた。新たな戦術やシステムを用いることはなく、1stステージの延長線上に今節がある。
変化があるのは中村のボランチ起用だが、これについても1stステージ終盤から指揮官が構想を明かしていた。ボールが落ち着くポイントを作る必要があり、攻撃でイニシアチブを握るための采配である。練習試合などで試す機会がなく、ほとんどぶっつけ本番状態だ。三門や喜田といった今季を象徴する選手との共存は楽しみであり、不確定要素といえる。
1stステージの続きという観点で…
■モンテディオ山形
攻撃精度のアップを図る山形。この一戦が2ndステージの試金石
1stステージ最後の2試合は広島の佐藤、G大阪の宇佐美にハットトリックを許す大量失点を喫し、最下位と勝ち点1差の16位という成績で終えた。しかし、トータルで見ればそれほど悪い17試合ではなかった。3勝5分9敗。9敗のうち5試合が1点差。また、5分のうち第10節・新潟戦(1△1)と第15節・鹿島戦(2△2)は終盤までリードすることができていた。
競った試合をなかなかモノにできていない背景には、得点力不足という課題がある。シュート数では1試合平均10本以上を放っているが、得点数では1試合平均1得点を下回る。個人で打開できるストライカーがいるわけではなく、コンビネーションでの崩しが確立されているわけでもない。両ウイングバックの機動力を生かしクロス数はリーグトップだが、クロスからゴール前で可能性を感じさせる状況は少ない。こうした状態から得点力をどう上げていくのかが喫緊の課題だ。
模索しているうちの一つが…