再出発の最下位・清水。対するは借りを返したい神戸

■清水エスパルス
相性は◯も、慎重な態度を崩さず
　今季リーグ戦3勝のうちの1勝、ナビスコカップ予選リーグ2勝のうちの1勝を挙げているという、相性の良い相手との対戦から2ndステージがスタートする。選手たちにもそのような感情があって然るべしだが、櫛引が「悪いイメージはないが、それは関係ない」と話すように慎重な態度を崩さない。警戒するのは、これまでと違う神戸の攻撃陣だ。ヤコヴィッチのいない守備陣が、再出発となる今節からいかに失点を減らすことができるか。チームの今後を左右する、残り半分のシーズンを占う上でも大事な試合になる。（田中 芳樹）

■ヴィッセル神戸
守備での自信と攻撃への期待感
　神戸の2ndステージの目標は“優勝”だ。「タイトルを狙えるだけの積み上げはできた」と小川は言う。1stステージで腐心した守備の組織化は選手たちの自信を育んだ。中断期間中には柏からレアンドロを獲得。相馬は「みんな『やれそう』という雰囲気は持っていると思う」と話し、課題だった得点力の向上にワクワクする心境を明かす。今節の相手、清水には今季2戦2敗と借りは大きい。前回は森岡をトップ下に入れて敵アンカーを監視させたが、今回はどうか。指揮官の必勝プランが再び始動する。（小野 慶太）…