■鹿島アントラーズ
闘う鹿島。本来の姿を取り戻す戦い
忘れていた本来の姿を呼び覚ます。石井正忠新監督が最初に手掛けたのは“鹿島アントラーズ”の復活だった。ベースとなる戦術はトニーニョ・セレーゾ前監督から引き継ぎ、「個人の判断、個人の戦術の部分をどんどん高めていきたい」と話していた新監督。練習では、攻撃の選手が流動的にポジションチェンジを繰り返し、ボールを失えば素早く守備に切り替え、球際には激しく寄せる。在りし日の鹿島アントラーズの姿がそこにはあった。
練習の目的や流れも明白だった。足を止めずに…
■FC東京
太田らが欠場濃厚。苦しいのはFC東京も同じ
鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督の解任について、FC東京のマッシモ・フィッカデンティ監督も「残念ですね。友人でもあり、彼は今まで日本で素晴らしい結果を残してきたので」と今回の一件について惜しんだ。現役時代はローマやサンプドリアでも活躍したセレーゾ氏。イタリア人指揮官にとっても当然馴染みの深い存在であっただろう。また、昨季以降、直接対決の際は記者会見でお互いの戦術や戦い方について称え合うシーンも繰り返されていた。こんなところからも両者が尊重し合っていた関係がうかがい知れた。残念ながら、今回はもう二人の対決は見られない。
苦しい戦いが続く鹿島だが、…