■名古屋グランパス
言うまでもなく重要な一戦。個と展開の速さを武器に
サッカーにおける最も有効な得点手段について、西野監督は「コレクティブな速攻」と話す。そしてそれは名古屋がまず目指してきたスタイルであり、同時に「レッズが苦戦しているのも、スピードで勝負されるというところだと思っている」。
攻守に完成度の高い浦和。ボールを保持される時間が長くなると予想される中、名古屋が勝負するところは個のスピード、展開のスピードだ。ボールを奪ってからいかに…
■浦和レッズ
崩れるときはあっという間。だからこそ希求する勝利
20試合目にして迎えた今季リーグ戦初黒星。「悔しくない選手は誰一人いない」(森脇)。前節、ホームで広島に1-2で敗れた浦和。リーグ記録まであと二つに迫っていた状況でもあった。とはいえ、全34試合の中の一つと捉えれば、毎年シーズン中に必ずあると言える“1敗を経験した”に過ぎない。
だからこそ、「負けたことに意気消沈しないこと」(柏木)が大切だ。もちろん敗戦した以上、戦術面での反省点はあるはずだが、広島戦も仮に勝っていれば“今季屈指の好ゲーム”に挙げられていたほどの…