Feature 特集

攻撃偏重の23人選出。ブラジルW杯で攻め倒すしかなくなったザックジャパン

2014/5/13 17:01



文:元川悦子

 大久保嘉人(川崎)、齋藤学(横浜)、青山敏弘(広島)が選出される傍らで、細貝萌(ヘルタ・ベルリン)、豊田陽平(鳥栖)、工藤壮人(柏)らが落選……。

 12日にアルベルト・ザッケローニ監督が選んだ2014年ブラジルワールドカップ日本代表メンバー23人は、「攻撃色」が非常に強い構成となった。

 発表前の段階で、GKの川島永嗣(リエージュ)、西川周作(浦和)、権田修一(FC東京)、センターバックの吉田麻也(サウサンプトン)、今野泰幸(FC東京)、森重真人(FC東京)、サイドバックの内田篤人(シャルケ)、長友佑都(インテル)、酒井宏樹(ハノーファー)、酒井高徳(シュツットガルト)、ボランチの遠藤保仁(G大阪)、長谷部誠(ニュルンベルク)、山口蛍(C大阪)、2列目の岡崎慎司(マインツ)、本田圭佑(ミラン)、香川真司(マンU)、FWの柿谷曜一朗(C大阪)、大迫勇也(1860ミュンヘン)の合計18人は「当確」と目されていた。

 流動的だったのは、①第4のセンターバック、②第4のボランチ、③2列目のバックアップ、④FWのジョーカー…の4枠。そこがどうなるかが注目されていた。

 ①のところは、これまでの実績から伊野波雅彦(磐田)が最有力候補ではあった。が、彼は代表での出場試合数が少なく、今季のJ2でも好不調の波が激しいことから、「微妙ではないか」という声が挙がっていた。

 ギリシャのようにクロスやリスタートの攻めに迫力のある相手もいたため、跳ね返せるタイプの田中マルクス闘莉王(名古屋)や栗原勇蔵(横浜)、年代別代表経験のある鈴木大輔(柏)らが必要ではないかと言われていた。

 今季絶好調の塩谷司(広島)やドイツでコンスタントに戦っている細貝をセンターバックに回す案もあり、細貝の起用を推す声も大きかったが、結局ザック監督が選んだのは伊野波。となると、最終ラインで185㎝以上の高さを擁するのはケガを抱える吉田1人ということになり、守備面の不安は拭いきれないものがあるだろう。

 ②ボランチに関しても、ザック監督は守備的な細貝ではなく、展開力のある青山を選んだ…

続きは以下のサービス
でご覧になれます。

ELGOLAZOが総力をあげてJリーグ・日本代表情報を深く、鋭く、そしてどこよりも熱くお届けします!

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会