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原専務理事「経験豊富な監督を探している」

2014/7/4 15:02

次期日本代表監督の最有力候補として報じられているメキシコ人のアギーレ氏。現役時代には86年W杯メキシコ大会に出場



 1日のブリーフィングで、原専務理事は次期日本代表監督について触れた。

「ザッケローニ監督の下でやってきたことを継続しつつ、今後の4年間は日本のサッカーの足りないところを埋められる、より経験豊富な監督を探している。例えば、試合の流れが悪いなりにも戦える、コートジボワール戦のように同点に追い付かれてもそこから逆転されない、ギリシャ戦でも相手に守られて苦しくなっても勝ち切ることができるようになっていきたい」。

 その場では監督の具体名の明言は避けたが、「W杯や欧州CL、リベルタドーレス杯など、たくさんの大会を経験している人で、できれば代表監督経験があり、W杯で指揮を執った経験もあればいい」と、次なる指揮官に対する条件の一端を明かした。

 最有力候補として報じられているハビエル・アギーレ氏は、母国メキシコ代表の監督として02年と10年のW杯で2度ベスト16に進出した経歴の持ち主。スペインでもオサスナ監督時代にはリーグ4位に入ってCL出場権を獲得、そのほかにもアトレチコ・マドリーやサラゴサ、エスパニョールと上位から中堅クラブでの指揮経験があり、原専務理事が挙げた条件に十分見合う人物だ。

「金額のことは交渉事だから言えないが、予算は限られている。契約年数も具体的には言えない。ただ、いきなり4年契約はない」(原専務理事)。

 世界の名将と言われる監督の年俸が高騰するいま、日本サッカー協会が提示できる限度額は「2億円台まで」(協会関係者)と言われている。現在はフリーの立場のアギーレ氏は、メキシコのTV局のW杯解説者としてブラジルに滞在中。原専務理事も、「大会が終わるまでにブラジルに行く可能性はある」と話しており、年俸1億数千万円だったザッケローニ監督よりも好条件を提示し、今後最終交渉に臨む。

EG 番記者取材速報

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