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ブラジルW杯で見えた日本代表2列目 もはや必須の得点力

2014/7/11 20:00

2列目の選手には、ブロックの外から決め切れる力が求められている



 今大会、2列目の選手に注目すると、ある能力が飛躍的に伸びている。それは“得点力”。得点ランキング上位には2列目の選手がズラッと並ぶ。今大会は3バックにして中央の守備を堅めるチームが多かったが、そうなるとペナルティーエリア内ではプレッシャーが厳しく、ストライカーが仕事をするのは難しい。そこでカギを握るのが、2列目の選手たちだ。もはや、このポジションの選手に得点力がないようだと、上に行くことは難しい。

 では日本はどうか。日本がグループステージ3試合で挙げた得点は『2』。本田圭佑、岡崎慎司が挙げたものだ。2列目の選手が全得点を挙げているという点では世界のトレンドに日本も乗っていると言える。

 ただ、得点ランキングの上位選手と比べるとエリア内でのシュートが少ないことに気が付かされる。これはシュート意識が薄いという側面もあるだろうが、“シュートを打たせてもらえなかった”というのが大きな原因だ。本田も得点を挙げたコートジボワール戦の1回しか、エリア内でシュートを打てていない。エリア内に入っていける“個”の力を磨かないことには得点力アップは望めない。

 また本田以外は得点ランキングの上位選手と比べるとペナルティーエリア外のシュートが少ない。ハメス・ロドリゲス、ネイマール、メッシといった選手はやはりペナルティーエリア外からでも決め切る力を持っている。こういった短期決戦では1点を争うゲームが多くなる。その中でやはりミドルレンジから決められる選手がいるチームは強い。

EG 番記者取材速報

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